校長室だより テキストバージョン vol.11~20

4月25日〈11号〉
 毎日ではありませんが1校時が始まった頃、校内を回ります。巡視とか堅苦しいものではありません。今、子どもたちはどんな勉強をしているんだろう?純粋にその気持ちで教室をのぞかせていただきます。ただ、かつて私がここに勤めていた頃と大きく違うところがあります。  まず多くの教室に先生が2人以上いるということ。担任ではありませんがTTといって授業を担任と一緒に進めていく先生や授業中、困り感をもつ子どもたちの学習を支援する先生など何人もいます。以前では考えられないことでした。40人近くいる子どもたちに先生がひとりで勉強を教えるのは大変難しいことです。子どもにはそれぞれに自分のペースがありますから。必要だと思いながらも個別に対応することができなかったのです。それが今はずいぶん改善されました。特に佐々町の学校にはその先生方の数がほかの地区よりはるかに多いのです。
 もうひとつは教室に電子黒板があること。私は数年前、県が設定した「ICT教育推進モデル校」におりましたが、そこには県からの手厚い補助がありました。が、本校の設備はその学校よりも先進的なものです。そして先生方がその機械を簡単に、というよりも特に意識することなく、普通に使っています。そこがすごいのです。ちなみにほかの地区で各教室に1台、電子黒板が備え付けられている学校はとても少ないのです。同時に使用する電子教科書についても同様です。
 特に1年生の保護者の皆様、今度の参観日の折、この2つの点についてどうぞ実際に確かめてください。口石小学校、なかなかすごいんですよ。
○24日、交通安全教室を行いました。
 昨日は夜半からの強い雨が朝になっても降り続き、予定しておりました運動場での交通安全教室は体育館での学習となりました。江迎警察署から講師の先生をお招きし、お話を聞き、ビデオを見せていただきました。1~3年生は2校時、4~6年生を3校時に行いました。本物の警察の方ですから話に迫力と説得力があります。ビデオは低・高学年に応じて大変わかりやすく作られていました。1~3年生には道路の正しい歩き方、4~6年生には自転車の安全な乗り方について解説してありました。みんな飽きることなく、最後までしっかりと学習し、自分の命は自分で守る、その合言葉のように行動できるようになったのではないかと考えています。最後に児童からお礼の言葉が述べられましたが感心したのはこの6年生です。話を聞きながら内容をメモし、そのメモに基づいてこんなことが勉強になりました、こんなことを守ります、と感想とお礼の言葉を即興で言ったのです。私は6年生の先生に確認しましたが、その通りだということでした。大変驚きました。これは大人でもなかなかできないことです。
 今回御協力いただきました江迎警察署と講師の方に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

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5月1日〈12号〉

 5月です。風薫る季節となりました。節句の鯉のぼりも見られます。学校は4月を乗り切り、運動会に向けて活動を開始しました。ただ、今もゴールデンウイークのまっただ中。その期間中も仕事に精を出される方もおられるかと思いますが、子どもたちには明後日からさらに4連休。楽しい思い出がいっぱいできるといいね、と声かけしています。事故にだけは注意。
 さて、先週末は授業参観・懇談会を開催いたしましたところ、たくさんの保護者の皆様に御来校いただきました。御多用の中、ありがとうございました。新しい教室、子ども、担任を見ていただくことができたかと思います。私もすべての教室をのぞいてみましたが、先生も子どもも、みんながんばっていました。さらにその後のPTA総会にまで多くの方々に参加していただきま した。私は挨拶の中で本校の『やる気・本気・根気』について語らせていただきました。
 大きくなったらこんな人になりたい、こんな仕事がしたい、そんなゆめをもつこと、それをやる気とします。ゆめに向かうやる気。そのゆめをかなえるためには具体的に何をしなければならないか、本気になって取り組むこと、それを本気、ゆめをかなえる本気、とします。もちろん、失敗はあります。あきらめずに何度でも挑戦すること、それを根気、何度でもやり直す根気、としました。ゆめをもち、かなえるために努力する、決してあきらめない。やる気・本気・根気でがんばる、そんな子どもを育てたいと考えています。
 PTAの皆様には年間を通して学校の教育活動への御協力をお願いいたしますが、まずは運動会です。どうぞよろしくお願いいたします。
 今月の20日(日)には「PTAはじめましての会」が催されるとのこと、保護者の皆様と私ども教職員が近づき、お互いを理解するいい機会になるかと思います。「この先生、こんな一面もあるんだ。」そんな意外な気づきや発見もあるでしょう。後で案内文書が配付されるかと思いますが、たくさんの方々とお話ができると私も大変楽しみにしています。PTAの役員さんと職員だけの会ではありません。御都合のつかれる方はどなたでも、ぜひ御参加ください。
 で、ふと疑問に思ったことがあります。私が総会の折にも説明したこの『やる気・本気・根気』はいつ、誰が決めたのでしょう。学校ができた明治初期の頃からあったのでしょうか。
 学校には古い記録も残されています。学校要覧、教育要覧、卒業式要覧等です。このあたりの文書は現在でも作成するものですが、学校の経営方針や児童、職員、地域のことなど書かれています。今回確認できた最も古い文書は教育要覧で、昭和32年のものです(私が生まれる3年前です)。たとえばこの年、佐々の人口は20,542人、児童数は1,208名と記録されています。さて、ここに「やる気・本気・根気」の記述があるでしょうか。
 慎重に探してみますが、ありません。そこで、33年、34年と調べていきます。なかなか見つかりません。結局、見つけたのは昭和49年の卒業式要覧の中です。校長は馬場信義先生ですが、この方が児童の心構えとして(校訓ではない)設定されたようです。ですからそれ以前に本校を卒業された方には『やる気・本気・根気』はなじみがないことになります。なお、いつ、校訓として位置づけられたかは分かりませんでした。昭和49年は1974年ですからこの『やる気・本気・根気』が作られて44年がたつことになります。
 この校訓、国道からもよく見えます。私、口石小を出ましても、学校前を通ればすぐに勤めていた当時のことを思い出していました。これからも大切に受け継がれていくべき心構えです。

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5月2日〈13号〉

○交通安全母の会総会に出席させていただきました。
  先週の28日(土)、町交流センターにおいて総会が開催されました。この会には初めて参加させていただきました。私の予想以上にたくさんの方々が座っておられます。この方々が佐々の子どもたちの安全を守ってくださっているのです。年間の計画を見ますと、立哨指導の回数がすごいんです。みなさんお忙しいでしょうに、何回も街角に立ち、子どもたちを見守ってくださっているのです。夏休み中には自転車の講習会も開催してくださっています。改めて驚き、心より感謝いたしました。ありがとうございます。
 総会は議会の議長様、教育長様、江迎警察署長様の御挨拶に続き、江迎警察署交通課長様の講話がありました。その後半、「交通事故抑止隊」の方々(署員の方です)による寸劇が始まりました。これがすごくおもしろいんです。まるで芸人さんです。大笑いしながらも、飲酒運転はだめ、子どもの飛び出しを防ぐためにはどうするか、など大切なことを理解することができます。こんなにおもしろくて役に立つのなら口石小学校でも何かの機会にやってもらおうかな、などと考えてしまいました。佐々町交通安全母の会、江迎警察署のみなさん、今年度もどうぞよろしくお願いいたします。もちろん、学校でもしっかりと指導いたします。
○佐々町での先生方の研修体制について
 小中学校の先生は自己の教職員としての資質を高めるために、常に研修に励まなければなりません。これは法律で決められていることなのです。ただし、その内容や方法は各学校や市町ごとに様々です。では、佐々町・口石小学校ではどうなっているのでしょうか。
 今日、子どもたちはいつもより早く下校しました。本日午後、3校共同研究会の第1回の集まりがあったためです。3校とはもちろん佐々小学校、佐々中学校、口石小学校のことです。佐世保市など大きな自治体では小中別、教科別に指導法を研究しています。佐々町は規模の小さな町ですから同じようにはいきません。逆にそこを逆手にとり、3校がもっと緊密に連携しながら、小学校入学から中学校卒業までの9年間を見越し、町内の教職員全員が共通する目標をもって児童・生徒を育成するという体制をとっています。学年が進んでも、中学校に入っても、めざすところが同じであれば子どもたちは混乱しません。
 3校の教職員はまず、学力向上部会、生活習慣向上部会の2つの部会に別れます。その中でいくつかの班に分かれ、研究を重ねます。研究は実際の授業をお互いに見合ったり、指導法を理論的に確立させていったりします。口石小の先生が佐々小に出かけ、授業を見せていただくということもあるわけです。私たちの研修につきまして御理解いただきますようお願いします。

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5月9日〈14号〉

 今日は寒いですね。子どもたちもいつもより1枚多く着込んで登校しています。
 さて、連休が終わりました。連休中とはいえ、お仕事などでいそがしく過ごされた方も多いのではないかと拝察いたします。子どもたちにとってはちょっとした旅行だったり、友人と楽しく遊んだり、スポーツ関係で試合に臨んだり、いろんな体験を積んだ期間でもあったかと思います。私は、孫のお守りででんでんパークに行ったり佐々川で石投げをして遊んだりしておりました。それにしてもでんでんパーク、人が多くてびっくりしました。普通の公園だと思っていましたが駐車場も広いし、遊具は充実しているし、なんといっても利用は無料ですから、この時期、人が多いのも当然でしょうか。かつてはあのあたり、何にもなかったのです。いい施設ができました。
 連休明けの学校はいよいよ運動会モードに突入です。もちろん教科等の学習は通常通り行われますが、体育の時間が増えます(この分は年間を通して調整されます)。さらに朝の時間や昼休みなど、応援の練習など入ることもあるかと思います。子どもたちにも疲れが出るでしょう。水筒の水がいつもより多く必要になることも考えられます。体操服の洗濯の回数も増えます。そのほか保護者の皆様に御協力いただくことが多くなりますがどうぞよろしくお願いします。
○一昨日、PTA拡大総務委員会が開催されました。
 まさに連休明けの一昨日の夜、7時から拡大総務委員会が開かれ、たくさんのPTA役員のみなさんにお集まりいただきました。各学級の役員さん、さらに本部の役員さん、学校の職員を含めると100人を超える参加者です。これは結構な数だなと感心しました。私の前任校はさらに大きな学校でしたが口石小のほうが参加者数が多いのです。これは総会の時にも感じたことです。口石小にはPTA活動に協力的な方が多いのです。
 PTAの組織には、学年部・教養部・環境整備部・保健体育部・広報部・生活指導部の6つの部があります。昨日は生活指導部をのぞく各部で業務内容の説明があり、部長さん、副部長さん、会計、書記の4役が決定しました。役を引き受けてくださった方、ありがとうございます。学校は皆様をとても頼りにしています。これから1年間、どうぞよろしくお願いします。
 なお、19日(土)にはおやじの会主催で8時半から除草作業があるとのこと、ありがとうございます。本来、学校のことは学校の職員でやるべきなのですが、なかなか手が回らないというのが現状です。運動会を気持ちよく迎えるために、どうぞ御協力をお願いします。たくさんの皆様の御参加をお待ちしています。私たちもがんばります。
 また、翌20日(日)にはPTA主催の「はじめましての会」が13時より里集会所にて開催されます。懇親会です。私もいろんな方とお話ししようと考えています。懐かしい顔もたくさん見たいものです。どうぞふるって御参加ください。
○雨の日の朝。
  雨の日の朝のことです。教頭が言っています。「子どもを送ってくる車がすごく減りました。」話によれば、以前は朝から雨が降りますと、子どもを車で送る家庭が多く、校門前が大渋滞になっていたのだそうです。しかし今年度、私はそのような状況を見たことがありません。少々の雨なら子どもは歩かせる、きちんと集団登校させよう、そんな考え方の家庭が多いのだと思います。すばらしいことだと感動していました(何らかの理由があって子どもを車で送ることは当然あります)。前任校を含めて、どの学校でもこのことは大きな課題となっていますが、口石小は大丈夫です。今後とも皆様の御理解と御協力をお願いします。 

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5月10日〈15号〉

 昨日の午前中、校長室にはかわいいお客さんがたくさん来てくれました。1年生の学校探検です。2年生が案内しています。これは入学してまもなく行われる1年生の恒例行事です。どの学校でも、ずいぶん昔からやっています。保護者のみなさんにも経験があるかと思うのですが、その記憶、ありますか。
  いつも思うのですが、2年生が立派なんです。1年生の手を引いて、本当に親切に案内しています。また、校長室に入るときにも、きちんとあいさつをして、用件を言います。1年生は行儀よく、2年生について行きます。ほほえましくて笑ってしまいます。
 校長室にある珍しいものと言えば、監視カメラの映像、歴代の校長先生方の写真、大きな金庫でしょうか。そのあたりをよく見て、1・2年生は出て行きました。いくつものグループが入れ替わりながらやってきます。そのたびに少しだけ話をしますが、私にはとても楽しいひとときなのです。1年生、2年生のみなさん、がんばりましたね。来てくれてありがとう。
○運動会の各色の顔合わせがありました。
 これも昨日、口石っ子タイムの時間(2校時と3校時の間)に運動会の各色の顔合わせの会がありました。応援団員の紹介や応援歌の練習などが行われていました。5・6年生で構成されている応援団、とても凜々しくてかっこいいですね。これから2週間ほど、大変かとは思いますが、ぜひ自分の色のみんなのためにがんばってください。
 それにしても懐かしかったのは第一応援歌。聞いたとき、かつての記憶が鮮やかによみがえってきました。「口石健児の血が燃える」とか「ああ盛んなる運動会」とか、およそこの時代にはそぐわない歌詞ですが伝統ある応援歌です。本校の事務の先生は59歳、口石小の卒業生です。その先生に聞いたら、昔も確かに歌っていた、メロディを覚えている、とのことでした。すごいですね、口石の伝統。それが今まで守られ、受け継がれていることに感動します。がんばれ!口石健児。 

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5月15日〈16号〉

 今日もいい天気です。でも一昨日は大変でした。私は雨中にがんばる中学生の様子を見ながら、どうしても再来週の本校の運動会のことを考えてしまいます。天気ばかりは人の力ではどうにもなりませんが、子どもたちのやる気とがんばりが空に通じることを願っています。なお、天候に不安がある場合の実施・延期の判断ですが、最優先されるのは児童の健康と安全です。そこに問題がある場合は延期とすることも十分あり得ます。職員で慎重に協議し、PTAの御意見もうか がいながら、校長としての私の責任において判断、連絡いたします。
※(緊急)新潟小学2年生女児の事件を受けて。
 学校といたしましては、①できる限り複数で下校させる。②そのために同学年は同時刻に下校させるよう努める。③緊急時の体制を確認しておく。等の対応について職員間で共通理解しています。子どもが帰らない、何か不審なことがある、そんなときはすぐに御連絡を。
○各色の団長さんを紹介します。
 本番まであと2週間、応援の練習も熱を帯びてきました。各色の応援の指揮をとる団長さんを紹介しましょう。そして3人には応援にかける意気込みを語ってもらいました。
 ・青組団長 1組「勝ち負けに関係なく青組全員と楽しく運動会ができるようにしたいです。応援は全員が全力でやっているところを見てください。青組のみなさん、自分の限界を超える声でみんなを応援してください。」
 ・黄組団長 2組「去年、青組が優勝したので今年は黄組のみんなで声を出し、助け合いながら優勝できるようにがんばりたい。 応援は黄組の元気を見て下さい。みんなで協力し合いながら、がんばって優勝を目指します。」
 ・赤組団長 3組「赤組を優勝に導くことができるようがんばります。応援では紅組のマスコットキャラクター、熱気(あつき)くんを見てください。火花を散らせ!太陽のように熱い心で優勝目指してがんばろう!」

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5月21日〈17号〉

 この週末、いかがお過ごしでしたか。天気はよかったものの、ずいぶん強い風が吹いていました。土日の2日間にもいろんなことがありましたのでお知らせします。
〇おやじの会の除草作業が行われました。
  土曜日8時半集合で作業が始まりました。参加は学校職員も合わせておよそ30名、みなさんそれぞれに機械など持たれて気合いが入っています。私も作業着に着替え、自前の機械とともに作業に加わりました。メインは運動場とその下の駐車場、さらに高速道路高架下の駐車場の草刈りです。運動会を1週間後に控えみなさんやる気満々、2時間の作業後には雑草はほとんど払いつくされました。これで気持ちよく運動会を迎えることができます。
 私はそことは別に、数名の方にお手伝いをお願いして、校門から信号に至る道のプール側、ほとんど人が入れなかった場所に手をつけました。もう長いこと人の手は入っていないはずです。枝を切り、雑草を払い、ツツジなど剪定してなんとか使えそうな空間を確保しました。うっそうとしていた場所に今、陽が当たっています。おやじの会のみなさん、ありがとうございました。
〇土曜日、第27回わんぱく相撲北松浦大会に行ってきました。
 この大会には、私が以前口石小に勤務していた頃から数名の児童が参加していました。といっても本校に相撲の経験者がいるわけでもなく、相撲に興味のある児童を大会前に集め、砂場で少しだけ練習し、参加するというもので、このやり方は昔から変わっていません。
 それでも昨年は相撲の盛んな平戸市の多くのチームを押さえ、団体優勝を勝ち取ったとのこと、今年も期待はしていましたがなんと、団体戦2連覇です。3人のチーム戦で先に2勝したチームが勝ちとなりますが、平戸の子どもたちはまわし姿も堂に入っており、いかにも強そうです。でも、優勝しました。すごいことです。ただ、私たち職員の多くは学校で除草作業中、その瞬間を見ることはできませんでした。午後からは個人戦です。そこから観戦させていただきました。どの学年の子どもたちもがんばっています。3年生の部では見事に優勝、6年生の部ではベスト6に2人が残りましたが入賞はならず。参加した5人の子どもたち、自分より大きな相手にもひるまず向かっていきました。すばらしかったです。引率の保護者の皆様、お疲れ様でした。
〇日曜日、「PTAはじめましての会」が開催されました。
 日曜日の昼間ではありましたが、本校の職員と保護者の皆様との懇親会が催されました。会場は里集会所です。以前に比べると参加者が少なく、さびしいという声も聞かれましたが、来場されたみなさんは約2時間、たくさん話をしてお互いのことを少し、分かりあえたように思います。私も楽しいひとときを過ごすことができました。個人的に「ええっ、そうだったの!」というようなびっくりの事実が明らかになったりもしました。かつてこの会は口石の公民会で行われ、会場がいっぱいになるほどたくさんの参加者がありました。昔とは状況が違いますが、いろんな機会を通じて、先生たちとみなさんとの距離がもっと近くなればいいなと思っています。 

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5月24日〈18号〉

 運動会まであと1週間となり各学年の練習もいよいよラストスパート、仕上げの段階となっています。ここに来て天候の不安が伝えられていますが、子どもたちは一生懸命にがんばっています。この思いはきっと空に通じるはずです。
○運動会の個人用のテント、場所取りについて
 このことについては本日、正式な文書にてお願いいたしますが、すでに様々な場で、問題が提起されています。そしてその問題は今や口石小学校だけの話ではないのです。
 私の前任校は佐世保市内のある小学校です。児童数は600弱、口石小より少し大きな学校ですが運動場の広さは同じくらいです。私が着任したとき、PTAの役員さんから前年度の様子を聞かせていただきました。金曜日の夜には個人用のテントが無秩序に立ち並び、土曜日や当日の朝来てもテントを張る場所がないばかりか、立って見るスペースさえない、という内容です。この小学校は地区割りをしません。すべて個人のスペースです。児童の場所以外はどこにでもテントが張られました。みなさん、これではいけないと気付いていながらも、ルールはないし、家族のためにということで金曜日の夜のうちからテントを張るのです。でもそんな時間のない方もいます。個人用のテントが観覧の邪魔になっています。とても正常とは言えない状況だったと聞きました。私は着任したその年から、PTAとも協議の上、個人用のテントをすべて禁止とし、敷物による場所取りは当日の朝7時としました。(その代わり、学校が10数張りのテントを借り集めて設置し、参観者に開放しました。)そのルールは守られ、以後、混乱はありませんでした。
 さて、口石小ではどうするか。前任校のように一気にすべてを排除・禁止、とはしません。ただ、ルールが必要です。これは私が校長としての責任の下に設定するルールです。また、今年の 様子を見て、来年度、それを変えることも十分に考えられます。
 運動会の観覧に関するルール
1 本校の運動会は各地区設置のテントから観覧することを基本とします。地区内のコミュニケーションを大切にしていただきたいという思いからです。
2 個人用のテントを利用したいと思われる方は、あらかじめ決められたエリア内に設置してください。それ以外の場所に設置されますと様々な障害となることがあります。
3 個人用テントを設置する時間(場所取り)を前日の土曜日、16時以降とします。私がその時間運動場にいて合図を出します。それまで、運動場に入らないで下さい。
※これは皆様一人一人の良心に頼るものです。子どもたちのため、運動会を見に来て下さるすべての皆様のために、御理解と御協力のほど、よろしくお願いします。
  もうひとつ、校地内(運動場、駐車場など学校内のすべての場所)は禁煙です。運動会は子どもが主役です。たばこの煙を漂わせることはできません。校地外に吸い殻入れなど置くこともしません。喫煙される方のマナーに頼っています。その場に吸い殻を捨てるようなこともおやめください。そこは子どもたちが通ったり、目にしたりする場所です。大人のマナーを見せてください。御理解のほど、よろしくお願いします。
 今回提示いたしましたいくつかのルールにつきましては、この便りを御覧になった保護者の方だけでなく、御家族、おじいさん・おばあさん、御近所のみなさんにもお伝えいただければ幸いです。みんなが等しく楽しむことができる運動会にするために、よろしくお願いいたします。 

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5月25日〈19号〉

 今朝は曇り空、蒸し暑くなりそうです。昨日は運動会の総練習を行いました。しかしながら、私、どうしても外せない出張が重なりましてその様子を見ることができませんでした。午後には職員会議を組み、総練習から見えてきた課題など出し合い、全教職員でその改善について話し合いました。その会議には私も参加し、ここまでの進捗状況等について知ることができました。その場では、児童の競技・演技は十分、完成に近づきつつあること、我々の運営の面でいくつかの改善点があったこと、などが報告されました。
 しかし、最も対応の難しい、大きな問題があります。天候です。本日の朝8時現在、日曜日の天気は曇り、降水確率は40%となっています。校長として非常に難しい判断を強いられるだろうと覚悟はしています。ただ、前にも申しましたが、最優先すべきは児童の健康と安全です。子どもを雨で濡らしてはいけません。当日、できると判断し、運動会を実施していたとしましても、降ってくれば中断、延期、そのような結末になる可能性もあります。もちろん、可能な限り情報を集め、協議して実施すべきか否か、判断いたします。
 対応策のひとつとしまして、本日、短縮日程のプログラムを配付しております。私といたしましては、できるだけ多くの皆様に子どもたちの演技や競技を見ていただくために、明後日の日曜日に開催したいというのが本音です(もちろん朝の段階で降っていないという条件の下で)。ただ、開会はしたものの、運動場の整備等で開会をかなり遅らせた、途中での天候の悪化が懸念される、そのような場合は進行を急ぐ必要があります。
 短縮プログラムはおもにチャンス走など、ここまでの練習や準備に比較的時間をかけていないものをカットするものです。(子どもたちは楽しみにしているとは思いますが、別の機会を考えたいと思います。)できるだけ早めに進行させ、お弁当を食べ、もし可能であれば午後から、カットした分を行う、という方法をとります。
 標準・短縮、どちらのプログラムでいくかは朝6時に発信いたしますメールにてお知らせいたします。もちろん雨の状況によっては延期、というお知らせもあり得ます。何も連絡がない場合は予定通りのプログラムで実施となります。
 残念ながら延期とした場合、別紙の文書にてお知らせしておりますが、運動会は29日の火曜日に実施します。本校の運動場は水はけがよくないため、翌日雨が上がったからすぐに実施、とはならないのです。児童の安全を考慮した上でのこと、この点についても御理解ください。この日はもともと運動会の予備日として確保していますので給食がありません。子どもさんを囲んで、みなさんでお弁当を食べてください。(月曜日も、もとより代休日としていますので給食はありません。お弁当を持たせて下さい。)なお、仕事の都合などでおうちの方がどうしても火曜日には参加できない、という御家庭がありましたらお知らせ下さい。配慮します。  さらに、考えたくはありませんが火曜日も天候不良で実施できない場合、31日の木曜日に延期します。すでに30日より家庭訪問が始まっており、木曜日実施の場合は短縮プログラムを用いて午前中で終了、この日は児童は教室で給食を食べます。そして午後は家庭訪問を実施させていただくことになります。よろしくお願いします。  子どもたちは今、この瞬間も運動場でがんばっています。どうか日曜日に運動会が実施できますように、心から願っています。 

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5月29日〈20号〉

 日曜日は運動会への御協力、ありがとうございました。手前味噌になりますが、いい運動会でした。いい運動会の要因、まずは天気、そして子どものがんばりと無事故、見に来て下さる方々の声援、学校の運営などですが、それらがそろえばとってもいい運動会になります。  まずはなんといっても天候です。三日前、60%の雨予想が前日には一日中晴れの予想に変わっていました。本校の児童だけではなく、佐々小、さらには佐世保市内の全小学校の、たくさんの子どもたちの願いに空が応えてくれた、そう考えています。ありがたいことです。
 前日の場所取りにつきましては、御理解と御協力、ありがとうございました。今年から始めたことですので改善すべき点が多々あると思っています。たとえば、学童側で待っていた方々はとても有利な条件だったことや、私たちはみなさんが入場されて1時間ほどは様子を見ておりましたが、そのあとに来られた方にはテントを張るエリアがうまく伝わっていなかったことなどです。他にも御意見がございましたら、来年のために、お知らせいただければ幸いです。
 それにしても、運動場周りに整然と並んでおられるみなさんを見て、感激いたしました。本当にきちんとルールを守って下さっています。急に決めたことなのに、うれしかったです。子どもたちもみなさんのその姿を見ていたはずです。御理解と御協力、誠にありがとうございました。
 それでは運動会の様子について書いていきます。内容がありすぎて1枚の便りでは収まりませんので数号に分けてお知らせしようと考えています。
 当日、職員はそれぞれに担当する役割があり、自分の学級の子どもの写真を撮る暇がありません。そこで私が写真係となり、カメラのシャッターを切り続けました(その数、2800枚)。それらの写真を掲載しながら運動会を振り返ってみたいと思います。
○表現運動の多様性、独創性にびっくりです。
 運動会の花といえばダンス。やはり練習の時間も長くなります。各学年の担任は毎年のことですが必死です。どんなダンスを、どんな曲で、隊形は、衣装は、とても悩みます。しかし今年もすばらしかった。まずは1・2年生。『「やってみよう」をやってみよう』、です。
 1・2年生ですからかわいいですね。でも、かわいいだけではないのです。ひとつひとつの動きをとてもよくマスターしています。そして私の望遠レンズには子どもたちの笑顔が映ります。それがきらきらしていて最高です。さらには隊形の変化まで見せてくれました。広い場所で隊形を変化させていくのは難しいのです。それをやり遂げました。そしてポンポンです。これがあってダンスが最高に引き立ちました。金、銀、赤の色が太陽の光に輝いてとてもきれいでした。
 次号で中・高学年のダンスを振り返ります。 

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