(実施されていない学級もありますが) 学習参観・学級懇談・個人懇談・・・ありがとうございました。

 子どもたちの学校での学びの様子を見ていただく学習参観日、そして学級の様子やお子さんの成⻑について共通理解を図る学級懇談・個人懇談を先週から今週にかけて実施しました。何かとお忙しい中、多くの保護者の皆様にご来校いただき、深く感謝申し上げます。しかし、インフルエンザの罹患等による学級閉鎖で参観日を延期した1年2組や、担任の体調不良で学級懇談や個人懇談を延期するなど、予定の変更をお願いすることになり、関係する保護者の皆様には大変ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。延期の対応につきましては、再度のご案内となりますが、ご理解とご協力をお願いいたします。何か不明な点等がありましたら、遠慮なくご連絡ください。
 さて、子どもたちの学ぶ姿はいかがだったでしょうか。今年度、新たな学校教育目標「【自立と共生】未来に向かって、仲間とともに、自分を高める子」のもと、「お互いを認め合い、高め合う留小っ子」を重点目標に、子どもたちの主体的な学びや教育活動となるように、授業はもちろん、学校行事や委員会活動なども工夫しながら取り組んでいるところです。まだまだ十分とはいえませんが、学校全体としては、子どもたちの成⻑を感じているところです。保護者の皆様には、どのように伝わっているでしょうか。
 11月10日(金)には教育実践発表会を開催し、5年1組の国語と2組の理科の授業を公開しました。管内の各学校から多くの先生方が来校され、本校の子どもたちの学ぶ姿や授業改善、校内研修の取組について高く評価いただくとともに、たくさんのご意見もいただきました。また、11月2日には、「ほっかいどう学推進フォーラム」と「留萌みち学習検討会」の共催による社会科の公開授業を3年生で実施し、北海道開発局や留萌開発建設部、留萌観光まちづくり会社「コササル」、「萌える天北オロロンルート」運営代表者会議など、学校外からも参観いただくなど、子どもたちの学ぶ姿を見ていただく機会もありました。子どもたちが端末を学習道具として使いこなし、学習に向かう姿や互いに学び合う姿に称賛の声もいただいたところです。
 今年度の「全国学力・学習状況調査北海道版結果報告書」を、道教委は11月7日に公表しました。本校の結果については、9 月 28 日発行「留小だより No.20」でお知らせしているとおりですが、点数のみをもってランク付けやレッテル貼りをせず、様々な視点や⻑期的な視野で学校の取組を見ていただき、評価いただければと考えています。学校は今、大きな転換期を迎えています。児童生徒の 1 人1台端末の活用や持ち帰りを大前提に、「教師が教える」から「児童生徒が学ぶ」を最終目標に、テストでよい点数を取るための単なる記憶・再生(コンテンツ・ベース)に留まらない、実際の社会や生活で生きて働き、未知の状況にも対応でき、学んだことを人生や社会に生かそうとする学ぶ力や人間性など(コンピテンシー・ベース)を育むことが求められています。そうであるならば、テストの点数に現れる学力は、その子が持っている能力のほんの一部であり、その結果だけで、「レベルが高い・低い」「よい・わるい」「できる・できない」という物差し(価値観)ではなく、一人一人を大切に育てるという教育の基本に立つことが大切だと考えています。
 11月28日(火)から12月1日(金)まで、児童会が『思いやり&チャレンジコイン』という企画に取り組んでいます。「思いやりをもって行動できたこと」、「何かにチャレンジしたこと」を、児童会が用意した紙のコインの裏に書き、廊下に置いてある箱に入れます。最後にその数を集計し、コインは模造紙に貼り、掲示するそうです。児童会役員の「留萌小学校をもっと良い学校にしたい」という思いが、こうした企画や行動となっています。「子ども主体の学校」とするために、子どもたちの「やりたい」が実現できる関わり方をすることで、子どもたちが将来、社会の担い手や創り手へと成⻑して欲しいと願っているところです。

留萌小学校長 石田 正樹

2023年11月30日