充実した〇〇の秋~スポーツの秋、読書の秋となることを願って!

 1か月ほど前は、気温が20度を超える温かい日が続き、秋はいつ来るのかと思っていましたが、10月に入ると最低気温が10度を下まわるようになり、一気に秋が進み、初冠雪や雪虫のニュースを見ると、冬が間近に迫っているなと感じるこの頃です。また、インフルエンザの流行が猛威を振るい始めているようで、札幌を中心に小中学校の学級閉鎖も増えており、季節の変わり目もあってか、留萌市内でもインフルエンザを含め、発熱等で体調を崩される方が増えています。基本的な生活習慣(早寝早起き朝ごはん)を心掛けるとともに、手洗いやうがい、マスク着用など、感染対策の必要性が強く求められています。
 過ごしやすいこの季節は、物事に集中して取り組めることもあり、「〇〇の秋」と言われます。「スポーツの秋」に関しては、学校では体力づくりの一環で「縄跳び検定」の取組が始まっています。3つのコース(初級、中級、上級)で、それぞれに20級までの技の検定があります。子どもたちは「初級コースの15級クリア」など、自分で目標を決めて、中休みや昼休みに体育館で検定を受けています。練習は、指定された教室や廊下でも行っています。11月第4週まで検定が続きますので、是非、自分の目標をクリアして欲しいものです。
「読書の秋」では、10月30日(月)から11月10日(金)までの2週間、全国読書週間(10月27日〜11月9日)に併せて、「読書の⽊を 葉でいっぱい にしよう!」という取組が始まりました。本を一冊読んだら、読書の⽊に葉っぱを貼るという取組です。校⻑室横の壁に貼ってある「読書の⽊」は6月に実施した読書週間の取組「 花でいっぱい にしよう!」で、今は花の色紙が貼られています。そこに今度は、子どもたちが読んだ本の数だけ葉っぱの色紙が貼られます。 低学年は黄緑 、 中学年は緑 、 高学年は赤 の葉っぱです。2週間後にはきっと、カラフルな「読書の⽊」になることでしょう。11月の中・下旬には参観日や個人懇談も予定されていますので、是非見ていただければ幸いです。なお、花を貼ったときとは違い、葉っぱには名前等は記入していませんので、ご承知おきください。子どもたちが読んだ記録は、個人の読書カードに記述しますので、お子さんの読書歴はそちらでご確認ください。
 この読書週間に合わせて、朝読書の時間に教職員による「読み聞かせ」も行います。主に担任以外の先生が各教室に行き、読み聞かせをします。10月31日(火)、11月1日(水)、7日(火)、8日(水)の4回だけですが、こんなこともきっかけに、子どもたちには読書好きになってほしいと思っています。
 7月に実施した保護者アンケートの中で「お子さんは家や学校で10分以上読書を行うなど、本に親しんでいると思いますか。」の質問に対し、肯定的評価(a+b)が51%でした。他の評価項目の中で数値が最も低い項目です。一方、子どもたちのアンケートでは「お家や学校で、1か月に2冊以上の本を読んでいますか。」に対し、肯定的評価は92%で、子どもたちが本を読んでいることを家庭内で共有されていないように感じたところです。この読書週間をきっかけに、家庭での団らんの中で、是非、「今どんな本を読んでいるか」、「読み聞かせで何先生がどんな本を読んでくれたか」などについて話題にして欲しいと思います。保護者アンケートの記述でも「興味のある本から読書を促していきたい。」「本を読むことをあまりしないので自ら読むような本を揃えたいと思います。」など、前向きな声もいただいているところです。
 過日、公益財団法人みずほ教育福祉財団様から図書(7セット、36冊)を寄贈していただきました。読みたくなる本ばかりですので、より一層、子どもたちの読書欲が高まっていくことを願っています。

留萌小学校長 石田 正樹

2023年10月31日