1学期が無事に終了!ご理解とご協力、ありがとうございました。

令和5年度、37名の新1年生(昨年度は47名)と新たに着任した教職員を迎え入れ、新体制で新年度がスタートしましたが、保護者・地域、関係各位の皆様のご理解とご協力・ご支援により、無事に1学期を終了することができました。
 コロナ感染症が5類に引き下げられ、様々な制限が解除されました。本校においても、5月末に全校児童が体育館に一堂に会しての全校集会を行ったり、運動会も全学年が開会式から閉会式まで参加して実施したり、分散型の授業参観日の設定をやめたり、マスクの着脱も原則は個人の判断に委ねたりするなど、コロナ禍とは違った光景になってきています。
 また、学習の在り方も様変わりしました。コロナ禍になったこともありますが、GIGA スクール構想が前倒しになり、子どもたちが一人一台端末を使って学ぶ様子も今では当たり前となっています。この夏休みの課題も、昨年度から3年生以上はAIドリルを使った課題になるなど、そうした流れは今後ますます加速されていくものと思われます。夏休みを前に全国的に話題となった「生成 AI」(ChatGPT など)ですが、ご存じの通り文科省はガイドライン(暫定的)を発出し、メリット・デメリットを考慮し「限定的な利用から始めるのが適切」とし、夏休みの読書感想文やコンクール応募の作品にそのまま使うのは不正行為に当たるとしています。生成 AIの利用は、年齢制限・保護者同意等の利用規約の遵守を前提としており、ガイドラインで示されている生成AI(ChatGPT、Bing Chat、Bard)はどれも 12 歳以下は利用できないこととなっています。保護者が使用する場合においても、不適切な使用とならないないようにお願いします。
 国は6月16日に、2040 年以降の社会を見据え、向こう 5 年間(2023〜27 年度)の教育政策の羅針盤として「教育振興基本計画」を閣議決定しました。本計画のコンセプトは、「持続可能な社会の創り手の育成」と「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」です。5つの基本方針と16の教育政策の目標、基本施策及び指標を示し、基本方針④では「教育デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進」、目標11では「教育 DX の推進・デジタル人材の育成」とあるように、ICT の活用が一層進められることは確かです。計画では、「教育の分野において ICT を活用することが特別なことではなく『日常化』するなど、デジタル化を更に推進していくことが不可欠である」としています。そのデジタル化は3段階あるとし、第1段階「デジタイゼーション」(紙の書類などのアナログな情報をデジタル化すること)から、第2段階「デジタライゼーション」(サービスや業務プロセスをデジタル化すること)、そして第3段階「デジタルトランスフォーメーション」は、「デジタル化でサービスや業務、組織を変革することを指し、例えば教育データに基づく教育内容の重点化と教育リソースの配分の最適化が該当する」と述べています。そして生成AIについても、「教育現場での利用により効果をもたらす可能性と生じうるリスクを踏まえて対応することが必要である。」とし、ガイドラインでも「学校外で児童生徒が生成AIを使う可能性が十分に考えられる。…このため、すべての学校でのGIGAスクール構想に基づく1人1台端末活用の日常化を実現する中で、情報モラルを含む情報活用能力の育成について、生成AIの普及を念頭に一層充実させる」とも述べており、避けては通れない課題です。
 さて、今年度の夏休みは7月25日(火)~8月17日(木)の24日間(冬休みは26日間)です。子どもたちにとっては、”終わってみると短い夏休み”に感じることと思いますので、計画的に過ごし、少しでも有意義な休みにしてほしいと願っています。できれば、夏休み終盤になって慌てることのないよう、保護者の皆様には、お子さんのやる気を引き出すような声かけをお願いします。(失敗も経験であり、学びなのですが…)
 全道的にコロナ感染者が多くなっているようです。お出かけする機会も増えると思いますので、楽しい夏休みとするためにも、今一度、感染対策をしっかりと行い、24日間の夏休みを過ごしてください。そして、8月18日(金)には、元気な子どもたちに会えることを楽しみにしています。

留萌小学校長 石田 正樹

2023年07月24日