1.地域の概要
<地名>
永田方正氏の地名海図によると「オチクシ」で,「地首ミタル処」と訳している。落石岬が本島につながっているところをさした地名であろう。
「オチクシ」は,人間の首状のくぼみのことで,それに似たところという意味である。
(『根室市史』より)
<沿革>
当村は推定1500年前から先住民が往来して,縄文土器と石器を使用して竪穴に居住しチャシを設けて部落を守護し,魚介,海獣,海草,野生の草木を採捕して衣食とするなどの原始生活を営んでいた。このような先住民の生活は,あまりにも現代の生活と接近しているところから,いわゆる先住民族は,これよりはるかに早く生存していたのではないかと考えられいる。
この地に現存する竪穴チャシは古来度々この地方に来住した先住土人の最後の痕跡であるこの竪穴は,長節,昆布盛,落石にかけて50ヶ所程あって,これらは先住民族のあとで,主に冬の防寒住宅として使用したものである。チャシは,長節1ヶ所,落石1ヶ所で,これは部落を守護する城塞であった。
(『和田村史』より)
寛政年間(1790年代) | 和人居住,ただし漁期間だけ。 | ||
文化5年(1808年) | 厚岸より落石を経て根室に通じる道路開通する。 | ||
明治5年(1872年) | 漁家20戸ありという。 | ||
明治11年(1878年) | 落石に郵便局がおかれる。 | ||
明治23年(1890年) | 落石岬灯台落成点灯。 | ||
明治27年(1893年) | 大地震あり,野宿2日間におよぶ。 | ||
明治42年(1909年) | 落石岬に無線電信電話局設置される。 | ||
大正10年(1921年) | 鉄道根室町まで開通,落石駅設けられる。以下,道路、通信,漁港等が整備され現在にいたる。 |
■2.気候
4月から8月にかけては、濃霧がはなはだしく気温は年平均5度、最高気温約25度、最低気温−15度くらいである。
全校生徒20名(第1学年5名、第2学年6名、第3学年9名)の僻地校である。
その大部分が、根室市立落石小学校・根室市立昆布盛小学校の卒業生である。